海に漂うバカのように

最近気がついた。
どうもせっかちらしい。

先日知り合いの家に御呼ばれして酒を飲んだ。ビールやらなんやらあったが、本数が少なかったし、まあはじめてきた家だしなどで、セーブして飲もうと決めたのに、すぐになくなってしまう。
おかげで帰る頃には、たんたかたんのシソのにおいまみれになってしまった。

出かけるとき、骨折の影響で早く歩けない。でも考え事をしたりしていると知らずに早歩きになり足の痛みでいかんと気がつく。その頃には汗がびっしょり。
だから、ゆっくり歩くとね、景色とか、新しい発見があるからと、のんびり歩いているのだが、横からちょっとすかしたサラリーマンの人に抜かれたりすると、一生懸命追いかけている自分がいる。だから、ほら、こんなところにお花が咲いてるでしょ、ね、なんて思ったりしても立ち止まって見たりしない自分がいる。自分のペースというのは中々変えられないものだ。

急いでいるつもりはないのだが結果急いでいる事になるのだろう。

思えば子供の頃、誰よりも早く給食を食べ終え、ドッジボールの陣地取りの為、校庭で一人で砂煙を上げながら足で線を引いていた。給食をかんで食べた覚えがない。

大阪の町もいけなかった。とにかくみんな急いでいる。目的地までの間は蹴散らしていく。そんな町だ。とろとろ歩いているとひき殺される。そんな町で子供の頃を過ごしたのもいけなかったのかもしれない。

これからの憧れは漂うように生きること。

お酒を飲むときも、町を歩く時も。あいつの目的はなんなんだと思われるような、海に漂うバカのような、そんな生き方を目指してみたい。

「あんたといたらなんだか物事どうでもよくなるね。」

いつかそんな風に人から言われてみたい
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# by biritake | 2007-06-08 00:59  

タケルとミコトと別れて

無事幕を下ろすことが出来ました。この作品に携わってくれた全ての方々に心から感謝します。

本当にどうもありがとう。

今はこの作品を創った疲労と骨折の疲労で、なんだか自分の体ではないような状態です。

最高。

いろんな感想を頂きました。

観に来てくれた皆様本当にどうもありがとうございます。心から感謝いたします。

この作品にはすごく自分の思いをこめました。それはひょっとすると怒りに近いものかもしれません。変わり行くものに対してどうすることも出来ないんだということを知ってもらいたかった。
でも、変わり行くことをあきらめて欲しくなかった。そんな作品です。

この世には決して善人も悪人もいない。でもそれぞれの人には、それぞれの物語がある。
そのことをはっきりと知って欲しかった。

そしてその人の物語を自分の欲望で終わらせる権利は誰にもないんだということを言いたかった。今の世の中に対して、絶望感や、あきらめを抱きたくないんです。なぜなら、そんな今を生きているのだから。
タケルは言います、もう少しバアの傍にいたいと。それは悪い事ではないんです決して。
でも、そんな甘い事が通じない世の中なのだと言う事、現実はタケルを否応なく追い詰めていくと言う事。そういうことなんだということ。
それを言いたかった。ありのままを示したかった。
それがこの作品です。

ある日人は、鹿の大好きな実のなる広葉樹を切りました。素敵な家を作るためです。
自然を守る為、今後に使えるためそこに杉の樹を植えました。緑を守る為。
しかし、食べる実をなくした鹿はえさを求める為山をおりました。畑を荒らすその鹿を害獣として撃ち殺しました。人は言います
「仕方ないんだと。」
生きていくためには仕方のないこと。

この劇団で出来る事など小さなひとかけらでしかない。

でも、今は芽が出ることを祈ります。
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# by biritake | 2007-05-30 00:05  

i生きているとはこんなひと時

さあ、仕込みが終わりました。
いよいよ明日本番です。
衣装やら、なんやらのトラブルで四苦八苦ですが、みんな燃えてます。役者魂に火をつけるのは百万回の稽古よりも、1回の本番なのです。

汗かきべそかき生きますよ俺たちは。みんな泣いてます、笑ってます。
いい悪いは別にしてみんな1つの事に向っていく。この熱、魂はどんな場所でも味わえないものです。

あの、本当に、劇場に来てください。

阿佐ヶ谷の、飲み屋を抜けた先に、面白いものがあります。観に来てください。

そして終わったあとは、お酒飲んでください。

いろんな話が出来ますよ。

では、劇場で。
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# by biritake | 2007-05-25 00:55  

革命の火は燃えているか

さあ!後一週間になりました「タケルとミコト」
ここからがまとめだという昨日、革命を起こしてしまった。

役者達はきょとんとしていた。

それはまるで、ある日お父さんが女装して家に帰ってきたときの家族のよう。

さあ、夕食の御飯を食べようかと言うそのほんわかムードの中で起こる突然の出来事。

「・・・お父さん。」

「おまえ達もどうだ。」

「・・・でも。」

「いいから。」

突如緊迫のムードの漂うリビング。

彼らは静かに動き出した。一体何が起こるのか。いや、起こることはわかっている。ただ恥ずかしいだけだ。なのになぜ今それをしなければいけないのか。もう本番だぞ。

彼らは思うだろう。当然だ。


ある人と出合った。素晴らしい出会いだった。その人の本も読んだ。
影響されてないかと言えばうそになるが、全く同じ考えをもった人だった。
私がずーッと抱えていたもやもやを吹き飛ばす出会いだった。

これからの私の活動の力になってくれる人だ。

今まさにこのときに起こす革命。彼らはわかってきたそれが何を意味するのか。
損得の話ではない。

少なくとも彼らは、スカートをはく意味をかみしめはじめた。
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# by biritake | 2007-05-18 23:57  

自由って多分こんな土曜日

とれました・・・。
やっと。
白くて丸いやつ。私の足についていたそいつは、自然の造形美を保ちつつ家の床に転がっている。
「まあついてないことはないから、とろうか。」
お坊ちゃまののような、担当の医者はそう言った。
「走ったりしたらだめよ。」
歩き方を指導しながら彼は言った。

走るてなんだろう。それは空を飛ぶよりも気持ちいいのだろうか。

6週間足に引っ付いてきたそいつを取った時、皮膚がぷつぷついった気がした。足は見事に細くなっていた。取られた瞬間、足が息を吹き返した。

じゃあ今日はこれで、と言われたが、靴をはいてなかったので、再びギブスをはめて帰ることにした。はだしで歩いてたら変だもんね。

帰り道、松葉杖に感謝した。家に帰り、手に出来た豆をなでた。

久しぶりに足の裏で感じる地面は、ゆれていた。

大事にしたいね本当に。

飯がうまくなり、よく眠れるようになる。

戻る事が当たり前だと思っていたけど、本当は当たり前なんかないんだな。ゆっくりゆっくり、この傷と付き合っていく。

もうすぐ芝居が始まります。「タケルとミコト」いろんな思いをこめたこの作品。何かを感じてもらえれば幸いです。

当日はぜひ、劇場の空気に酔いしれてください。お待ちしてます。
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# by biritake | 2007-05-16 22:08  

忘れてた!

ラジオに出ます。

ラジオ日本(AM1422KHZ)

「敏と直樹と丈二のガッツリナイト」

24:30~25:00の間の10分間

丈二の演劇情報館というコーナー

僕と女優の聖子が出ます。

深夜遅いし、時間も短いけど、良かったら聞いてみてください。

タケルとミコトの宣伝してきまっせー!

以前にも出たことがあるんです。ラジオ日本には。

「小倉純のモーニングキックオフ」と言う番組でした。

今回久しぶりです。ちゃんと喋れるかどうか、乞う御期待!

皆で寝不足になろうぜ!

あ!リメンバーミーのテーマ曲。石井里佳さんの「大丈夫」もかかる予定なので、お楽しみに!
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# by biritake | 2007-05-09 22:11  

「タケルとミコト」がやってくる

よく晴れたゴールデンウィークのど真ん中。
薄暗がりの部屋の中で、指がつりそうになりながら、タケルとミコト出来上がりました。
「あおぅ」
書き上げた後出た言葉です。

この作品には骨を折りました。
骨を折りながら書いたという、恐ろしく魂のこもった作品になりました。

久しぶりの新作。ぜひお試しください。

「タケルとミコト」

5/25(金) 20:00

 26(土) 15:00 19:30

 27(日) 14:00 18:00

ザムザ阿佐ヶ谷

前売2500 当日3000 

予約 jamjam-dagashiya@ezweb.ne.jp
090-6707-4286

ジャムジャム風おとぎ話になりました。

ぜひお楽しみあれ。
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# by biritake | 2007-05-08 00:28  

痛みメーター

むかしうちでやった芝居に、IM2000と言う機械が出てきた。
これは人の痛みを測る機械。
例えば腰痛なんてやったことのある人しか分からない痛みで、この今の腰痛箇所にこの機械を当てると、ちょうど、普通に歩きながら机の角で小指をぶつけた時の痛みに相当すると言うような、誰でもわかる痛みに置き換えると言うもの。
私は非常に気に入っていた芝居なんだけど、その芝居の動員数は3日間、5ステージで160人と惨憺たるものだった。ある回なんか16人しかいなかったからね。
ある意味思い出深い芝居でした。
「死んで花実が咲いた頃」というタイトル。

救急車に担ぎこまれたとき、その話を思い出した。
あまりに痛がる私に救急隊員は、
「出産はもっと痛いんだからね。」
と訳のわからん励ましの言葉をかけてきた。
自然私の呼吸もヒッヒッフーとなっていた。これをするとちょっと楽になる。
ある人の話だと、出産のあまりの痛さに「産むの止めます。」と言った人もいたらしい。
でも改めて女性はすごいなと思う。

真夜中の病院に着いて、診察を待っていたとき、すごい痛みと、救急車を呼んでしまったという興奮から喋り続けていた私に救急隊員が近づいてきてそっと囁いた。

「今、あなたの後ろで人が亡くなったから。静かにして。」

背筋が伸びた。

とても自分が小さい人間に思えてきた。

痛いだけまだましだ。騒ぐなバカたれ。そう心でいい続けた。

これからの自分行く末を少しだけ悲観したが、車椅子の乗り心地のよさに少し機嫌が治る。
子供か!俺は。

いろんなところでいろんな人がいろんな思いで生きている。

当たり前だけど、もうちょっとちゃんと考えよう。
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# by biritake | 2007-04-24 21:55  

へへへ、体は正直じゃな。

取れました、長靴。足の先だけのギブスになりました。
足首が動くと言う事がこれほどまでに素晴らしい事だとは思いもしなかった。ああ、世界は美しい。
こんな時なんだろうな、ミュージカルが出来上がるのは。
とれたーとれた~足首~・・・ラララとれた~自由さ~それは自由~(クネクネ、クネクネ)

もうね、空を飛べそう。これが全部取れたときはどうなるんだろう?
ずーっとスキップしてるんじゃないかな俺。
街角で、満面の笑みでスキップ踏んでる男見かけたら、
「自由って最高だろ!」と声かけてください。
「もちろんさ!」と答えながら高らかにくるくる舞って、階段からダーン!ッて落っこちて、また足ボキって・・・。

もう絶対にヤダ。バカ、冗談じゃない。
でも少し自由になっただけで調子に乗って、ちょっと階段から落ちそうになった。マジで。
すぐに調子に乗るんだ俺は。また悪い事にそのことがいけないことだと思ってないんだ。
だからいつかまたやるかもしれない。

ギブスを取った後の足は怖いぐらい細くなっていた。足首を動かすと、ゲームに夢中になっていて、久しぶりに伸びをする時のような痛気持ちい感じになっていた。
今まではつま先はちょっとついて歩いたりしていたのだが、今度はかかとしかついてはいけないらしい。浮かれた休めの姿勢のようになっている。

「あまり骨が出来てないな・・・。」
暗い顔で医者がつぶやいた。慌てて牛乳を買った。
しいたけがいいと知り合いに言われた。もちろん小魚も。
骨を作る。骨。

「誰か骨を下さい!」

町で叫んでやろうかな。

台本はあと少し。
今までにないとっても不思議なお話になりそう。

楽しみにしてて下さいね。
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# by biritake | 2007-04-23 22:34  

経過報告~ギブス漫遊記

ずいぶん経ちました。今日で17日目。
骨は徐々についてきてるみたい。
ようがんばっとる、マイボーン。
足が細くなってきたから、クリスマスのお菓子が入ってる靴みたいなギブスががばがばになってきた。
朝起きるたびに、何はいてんねんって思う。

弱くなると人の優しさが見にしみる。
この前初めて電車で席を譲ってもらった。
30代ぐらいの男性だ。
なんかやっぱりありがたいもんだ。
治ったら積極的に譲っていこうと思う。
降りると時にありがとう言おうと思い、となりの列に座ったその人を見たら、思いっきりエロ本読んでたので言うのをやめた。

松葉杖には慣れてきたけど、手に豆が出来た。どちらかと言うとそっちが痛い。グローブみたいな手に憧れているので、まあ、いいんだけど、歩いているとそっちが疲れる。

稽古場でもみんな優しい。演出ですぐに立てないのは辛いけど、立とうとするとみんな気を使う。
けれどそんなこんなもストレスになってしまうのだから、人間てのは大変だ。
だから酒も飲む。冗談じゃない飲んでやる。ていうか呑んでる。
傷が泣きやがるが、掘りごたつの店でも飲んでやった。
ちょっと、ギブスのことを忘れられる。
せっかくだから、そんなときはカルシウムを取る。
とにかく早くこの靴を脱いで、世界中の弱い人を助けてあげたい。
今はそう思う。
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# by biritake | 2007-04-18 00:54