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味覚

先日、近所のスーパーでのこと。

お菓子売り場をうまい棒を探しにふらついていた時に、3歳ぐらいの男の子と、おばあちゃんが買い物をしているところに出くわした。
3歳ぐらいの男の子は、ラムネのびんのような形をしたラムネ飴を
「あぃ。」
とおばあちゃんに差し出した。
「それが欲しいの?」
笑顔だが、さすがにプロ主婦、値踏みの鋭い目は笑っていない。
「ラムネ?ラムネは辛いよ。」
ん?私はうまい棒をとる手を一瞬とめた。
辛い?からい?ラムネが?
男の子の思いを無視しておばあちゃんはラムネを元の場所に返した。
私はうまい棒チーズ味を籠に入れた。
「あぃ」
また男の子がラムネを持ってきた。
「ラムネは辛いよ。」
まただ。さっきはちょっと聞き間違いかと思ったが、やはりラムネは辛い。
ラムネは辛い・・は!ポッキーの箱を手にしたときに思い出した。私が子供の頃同じことがあった。ちょっと、大人っぽいおやつなり、食べ物を食べたそうにするとばあちゃんは辛いと言っていた。確かに。母はだめと言う。ただだめという。しかしばあちゃんは辛いと言っていた。
うちの田舎的に言うと「からい、からいで。」だ。
ラムネはやはり子どもにとっては、ホロがらい大人の味なのか。大人になりすぎた私はそのときのことをポテトチップスののり塩味をかごに入れながら思い出していた。
味覚は面白い。「あまずっぱい。」とか「すっぱからい。」とか色々ある。すっぱいとしょっぱいは違うしね。
そういえば「すっぱじょっぱい。」ってあるのかな?塩味のききすぎた梅干なんかそういうのかな?「からじょっぱい。」は?辛いし、しょっぱいし「お水ー!」ってかんじだね。
「すっぱがらにがい。」腐ってるそれは。たぶん
「あまにがずっぱい。」ずっぱいってキミ。じょっぱいもすごい。
「もー、この梅干ずっぱい。」ちょっと汁気たっぷりな感じがするのは私だけだろうか?

「辛いよラムネ。いいの?」
3歳児に押されたやさしいおばあちゃんはラムネを籠に入れるとき初めてやさしく孫を見つめた。しかしすぐに鋭い主婦の目線に変わる。
その姿を品川巻きを籠に入れながら見つめていた。
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by biritake | 2006-01-28 23:55  

母校

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とある路地を曲がったら突然現れた。
反射的に写真をとってしまった。
偏差値は50おとうさんぐらい。
一時間目は肩たたきです。肩たたき券の作り方、渡し方を学びます
2時間目はおんぶ。どうすれば暖かいおんぶに持ち込めるかを学びます
3時間目作文。テーマは3年間「親」です。親について考え尽くします。
4時間目は親。
5時間目6時間目も「親」。おやおや(こら)
通信簿は5段階評価です。
一番下から、他人、ご近所、叔父、兄貴、親となります。
他人3っつで親不孝。これは一般的に退学を意味します。退学時に寅さんグッズが手渡されます。全てがおいちゃんになります。
やけのやんぱち日焼けのなすび
色が黒くて食いつきたいが
あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときたもんだ。
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by biritake | 2006-01-18 00:59  

ちょい不便

最近ちょい不便が見直されているらしいですな。
そんなようなコンセプトの家もあるんだって。
だからってお風呂を薪でたけとは言わないだろうけど、追い炊きのお風呂をかきまわすぐらいの不便は生活に彩りが出ていいような気がする。
うちなんかはまさしくそうです。古いマンションなので、追い炊きしているのを忘れたりしたら熱湯風呂の出来上がり。あーあと言いながら水をたしてかき回すときに、子供の頃を思い出すんですね。かき回すには力もいるし、軽い運動ですよ。
以前ラジオで、ウォシュレットの話をしていました。
あれいつからシャワートイレになったのかな。まあいいや、そのシャワートイレがよくないと。
お尻というのは少し汚れてるぐらいがいいのだと。その汚れの中に実はいい菌があって、ウォシュレット、じゃないシャワートイレだとそれが全部おちちゃうと。紙で拭くぐらいが実はちょうどいいのだと言っていた。そうだそうだとうなずいたものです。
今きれいなビルのトイレは大体ついてますな、シャワートイレ。そんな事言いながら使うんだけど、あれ、たまにものすごく弱くなっていたりすることがあると、ああ、前のヒトはお尻にトラブルのあるヒトなんだなーなんて考えたりして、その後使うのに気が引けるのだけど、シャワートイレの気持ちよさにそんな事も忘れてしまう今日この頃。
あ、そうだ、あれ、シャワートイレっていつも的が外れてしまうのだけど、アレは私の身体的な問題なのでしょうか、必ず少しずれてるんです。アメリカサイズなのかな私は。サイズって!
聞きたいような聞きたくないような。
密かなたいしたことのない悩みです。
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by biritake | 2006-01-14 20:07  

速報!

素晴らしい試合を見た!
もう興奮しているので連続投稿です。
全国高校サッカー選手権決勝。
鹿児島実業対野洲高校
すごい試合でした。本当に近年まれに見る好ゲーム。
まず第一に面白かったのが、この二つのチームカラーがまったく違うということ。
何より野洲高校!
テクニック重視で高校サッカーに革命を起こすと豪語していた監督の指導のもと、本当に素晴らしい夢のようなサッカーを見せてくれました。
結果から言うと野洲高校が初出場で初優勝。
1対1で延長までもつれたこの試合延長戦後半に見せた野洲高校の決勝点はまるでブラジルのようでした。まさに流れるような美しいサッカー。久しぶりに日本人にサッカーの素晴らしさを見せてもらった得点シーンに、思わず雄たけびを上げてしまいました。しかも高校生!
すごい、すごすぎるの連続でした。満員の国立からはどよめきが起きるほど素晴らしい。
一方猛牛のようなパワフルさと、無尽蔵の体力でテクニックの野洲を踏み倒そうとする鹿児島実業。まるで赤い津波のように野洲ゴールに襲い掛かる。体力的にも、劣る野洲は絶妙のテクニックでこの波を乗り切っていく。
過去何度か同じ形の対戦は見てきました。テクニック対パワー。しかしほとんどの場合最後にはあまりの波に息継ぎにあがるテクニックチームがそのパワーの波に飲み込まれるのが常でした。
リードされた後、キーパーまでゴール前にあげた過日のパワーに野洲のディフェンスも満足に蹴り出せないような状態にはらはらドキドキ。
鹿児島実業の選手達は、足をつりながらものすごい勢いで走りこんでくる。
野洲高校は巨大な牛を相手にするマタドールのよう。
試合終了のホイッスルがなると鹿児島実業の選手達は全員崩れ去りました。
なんだか高校サッカーの新しい幕開けを見たようなきがします。
流れは完全に鹿児島実業でした。それは見てるものも、観客も何となくそんな気がしていたのではないでしょうか。決勝ゴールを決めた時、観客席は不思議なほど静まり返っていました。
そのあまりの美しさに大変なものを見てしまったという静けさなのではないでしょうか。
あるいは新しい高校サッカーの幕開けに唖然としてしまったのかもしれません。
今後高校サッカーがまた楽しみになりました。
野洲高校のようなチームが増えたら、僕は金を払って見に行きます。
また1つサッカーが好きになりました。
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by biritake | 2006-01-09 17:01  

石鹸の香り

突然ですが、学生時代、数学が好きでした。
一番得意な科目が数学でした。
今でも好きです。
山田花子が好きな科目をホームルームと書いていましたが、私は間違いなく数学が一番好きです。
義姉から「博士の愛した数式。」という本を借りて読みました。映画にもなってるとは知らなかったのですが中々面白かった。
数学を愛している人は美しさを求める人が多い。
学生時代、私が数学好きになったのもそんな先生との出会いからでした。

一応進学校だったわが母校は数学と英語に限り能力別にクラス分けされていました。
懇意にしていた先輩は入学当時B組になった私に「あの担任はめちゃくちゃ恐いから気をつけろと」耳打ちされました。
初授業当日、教室中にそのうわさが広まっていたのでしょう、チャイムがなる5分前には全員席につき、既に重苦しい沈黙が広がっていました。誰かがごくりと飲むつばの音が聞こえるほどの緊張感が教室中を満たしていました。沈黙を破るチャイムの音にドキッとする暇もなくドアが外れるのではないかと言うほどの勢いでその怪物は現れました。
サディスティックな笑顔を浮かべ、まぶしいほどの白いジャケットを羽織、完璧なオールバック姿でその先生は私たちを睥睨していました。今まさにこのカエルをどう食べてやろうかと楽しむ蛇のように私たちを眺め回しました。
「殺される。」
程なくして、さわやかな石鹸の臭いが漂ってきました。
「おはよう」と言うとその先生は何の前置きもなく授業をはじめました。
命のおしい私たちは、必死に先生のスピードについていきました。
一通り説明が終わると、おもむろに3っつの例題を火の出るような勢いで黒板に書き終えた先生は、ゆっくり振り替えると、またあのサディスティックな笑顔を浮かべました。私には舌がチロっと出たのが見えました。するとおもむろに手にしたルーレットのようなものを回すと「15番」と言いました。あまりの恐怖に黒板がゆがんで見えました。何の事かわからず固まっている私たちを変わらぬ笑顔で眺めながら、出席簿をめくると、出席番号15番の人が呼ばれました。
勢いよく立ち上がった彼に「2分。」と言い渡しました。全ての謎が解けたとき、どよめきがおこりました。呼ばれた15番はもつれる足で慌てて黒板に駆け寄りました。それは生きるための戦いでした。震える手でチョークをうまくもてない彼を尻目に、更なるサディスティックな笑顔を浮かべルーレットを回しはじめました。私たちはいっせいに祈りました。「神様、神様。」と言う囁きが教室中に静にしかし重々しく響きました。残った二人の犠牲者の悲鳴と共にその怪物は大きな黒板用コンパスを手にしました。
「2分」と叫ぶと、まだ終わってない彼らに向って惜しげもなくコンパスの鉄槌が振り下ろされました。時には時間内で解けても「汚い」と言う理由でたたかれました。

その先生は解答に常に美しさを求めました。時には答えが間違っていても、考え方が面白いとほめられる事もありました。逆にたとえ答えが合っていても、「説明の意味がわからん。」とツッ科えさえっることもありました。
放課後に補修もしました。理科室に私たちを集め、解けた人からとなりの準備室で待つ先生のところに解答を持っていきました。解けるまで帰られません。
とても辛かったけどいい思い出です。おかげですっかり私は数学が好きになりました。

今でも石鹸の臭いがすると先生のサディスティックな笑顔と共に、理科準備室で「よし。」と言ってマルをくれたときの先生のやさしい笑顔が浮かびます。
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by biritake | 2006-01-08 20:49  

あけましておめでとうございます

今年もジャムジャムをよろしく御願いします。
今年の初夢は、とある電気屋で普段つんつんヘアーの会社の同僚が髪を下ろした姿でいるところに出会うというものでした。見てはいけないものを見てしまった罪悪感を隠しながら話している自分がいました。何を意味するのかまるでわかりません。
今年の手帳を買い、雑煮を食べ、帽子をいただき、目の端で紅白を見て、おせちをいただき、ビールを飲み、テレビに話し掛け、パスタをゆでて、バスに乗った正月でした。
とても短い正月でボケる暇もないほどでした。
外れた宝くじの束を見つめながら、今年はいい年になるのか、どうなのか、間違いなく今までにない程あわただしい一年になるだろうなと、若手芸人を見ながらため息をついていました。
いつか和服を着てきっちりと正月をやったると夢見ている今日この頃です。
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by biritake | 2006-01-04 23:08