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残像・・・

池袋モンパルナス無事に閉幕いたしました。
ご来場下さいました皆様、誠にありがとうございます。
カーテンコールの温かい拍手に包まれて、舞台に出るとき、いつも僕は胸の
おくがキュンとなり言葉に詰まります。
本当に生きててよかったなと思える瞬間です。
逆に言えばそのまま死にたい瞬間です。
本当にありがとうございました。

今日、芝居の残像が消えなくて、ぼーっとしているうちに、危うく食い逃げをしてしまうところでした・・・。

芝居とは残像の美学なんです。暗転をする前と後ではシーンが飛び、前のシーン
の残像が残ります。
舞台から役者が去っていくと、誰もいない舞台にはその人の残像が残ります。
テレビやビデオなら戻れるけど、芝居は戻れません。

今回のもう1つのテーマは残像でした。
ラストで主人公が明日に向かって魂を叫んだ時、彼の姿が暗闇に包まれ、彼の
残像が頭に残ります。
歴史もまさしくそうです。明日に向かって叫ぶ彼の残像を受け継いでいくのは
お客様であり、作った私たちです。過去が暗闇に包まれてくるのと同じように
やがて私たちも暗闇に包まれる。しかしそこにのこる残像を私たちは受け継いでゆく。

今しばらくはこの残像に浸ります。この残像を胸にしまいこむ準備が出来た時に
次に取り掛かるとします。
まだまだ続くであろう未来を見つめて。
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by biritake | 2005-04-25 22:49  

初日があけましたー!

無事に初日が終わりました。
ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。
皆さんのいい顔が見れて非常に嬉しいです。
ホント、ここまでやってきてよかった。
まだまだやりますけどね、やりたいことは一杯あるし。
みなさんに支えられて私たちは立っているんです。
心からそれを感じました。
後2日。いいものが出来ました。
再演をしないかとの要望も頂きました。
心の底、見えない隅の方がうずきます。
どうやら春だけが原因ではなさそうです。
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by biritake | 2005-04-23 08:30  

ああ、サンシャイン!

雨だと言ってたのに晴れた。
いよいよ今日から小屋入り。たぎる思いはこのみずみずしい朝の光にすいこまれた。
期待と不安。まさしくこの気持ちを言うんだなー。
作り上げてきたこの世界が役者たちに染み渡り、大きなうねりとなって舞台ではじける。
ああ、どうなるんだろ?
でも、満足はしている。稽古が終わった段階ではある程度満足している。
さらに、さらに、さらに、欲しい。物欲はないんだけど、芝居に対する欲望はつきない。カマーン!

明日から本番!
ぜひ観て欲しい作品になった。

皆さんのうたかたの春の夢になるように・・・祈り。
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by biritake | 2005-04-21 08:47  

さーいってみよう!

寝つきが悪い!興奮しているのかな?
よく見る芝居の夢。昔は台詞を覚えていないまま舞台の本番が始まり袖で待ってる自分がいつ出番なのかもわからないほどのうろ覚えで、進んでいく舞台をやきもきしながら見ている夢が多かったのだが、最近は違う。その台本すらないのだ。書きあがってないのだ。途中まではあがってる、でもその先がない。舞台袖で、次どうするんだと見つめる役者達。どうするんだと見つめられても、次の展開が浮かばない、それでもごまかし役者に展開を告げるが舞台ははちゃめちゃな方に。違ーう!叫びながら舞台袖から逃げたところで夢だと気づく。泣けてくるほど嬉しい、ほっとする。
いつもそう。この時期になると精神があわ立ってくる。ものすごい不安の波が襲ってくる。
稽古のときが一番落ち着く。
この前の日曜日、スタッフへのお披露目稽古があった。最近は長年一緒にやってるスタッフが、本番さながらの機材を持ち込み、様々な音の調整、あかり、美術の打ち合わせにいっせいにとりかかる。とっても気持ちのいい瞬間だ。
役者達も用意できている衣装メイクを仕込み本番さながらの緊張感でスタッフを迎える。
そんな格好で、普段稽古に使っている地域区民センターの中を歩くものだから地域の方々は大変だ。何事かと見つめてくる。
たまらない瞬間だ。
「劇かい?」なんて話し掛けられる。実は僕たち演劇人にとって劇といわれると何か、どうも自分達がやっている物とは違うものを言われているような気がする。劇と聞くとどうしても自分でクレヨンで書いたウサギの絵をかぶってる姿が浮かぶ。ぴょんぴょんなんて言ってる姿が。
もちろん言ってくださる方々に悪気はないのだろうが、言われてるこっちは実はものすごく返事に困っている。「そう、劇です。」と正面きって答えた時「なに、ウサギ役かい?」と、もし言われたら多分その地域区民センターの2階から躊躇いなく身を投げるだろう。
だからお願いです。町のどこかで役者らしきものを見かけても決して「劇やってるのか?」とは聞かないで。少し長くなっても「演劇やってるの?」と言ってもらえれば、彼らは日常の平静さを保って「はい。」と答えられるから。しかしもし誤って「劇やってんの?」と聞いてしまっても、もごもごあいまいに返事を濁している役者に向かって、まちがっても「ウサギか?」とは聞かないで。たぶん後味の悪い事になるから。
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by biritake | 2005-04-11 23:31