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あの素晴らしいカルビをもう一度

驚いた。
カルビが食べられなくなってきた。
年だとは決して思いたくない。決して。
子供の頃は脂っこいものは苦手だったのだが、大人になって大好きになり、焼肉といえば何?という質問が飛べば、間違いなくカルビ!と答えていたのに、そのカルビが、先日食べられなくなっている事に気がついた。
食べた後、すぐに眠たくなるのも、胃腸の活動が弱っているせいだという。

一体どうすればいいのだ。

あの素晴らしいカルビをもう一度たらふく食べるには。

老いという苦がドーンと襲い掛かかるが、負けたくない。そんな事ではないはずだ。
フラフープでもやれば、もう一度あの愛に戻れるはず。

違いますか?

口では、いやーカルビがねきつくなりましたーなんて、ちょっと老いを自虐的に話してはいるが、心の奥では、なんと言う事だという想いが強い。

これは思春期の男の子の悩みに近いのかもしれない。

あんなにつるつるですべすべだったのに、声は変わり、変なにおいがしてきて、毛なんかも突然、思いもよらない形で生えてくる。

来た!と思う瞬間だ。

身体はなんだか大きくなり、爆発するような欲望の塊が下半身に宿る。

完全に身体をもてあます時期が男の子にはやってくる。

自分ではどうしようもない成長というものを観られるのが恥ずかしく、親の目線などを激しく気にしだす。今までどうりに行くつもりが、突然やってくる爆発的な変化に一番戸惑ってるのは男の子なんですよおかあさん。

部屋に入って臭いなどとうかつに口走ってはいけません。今まで言われた事のないそんな言葉で、自分がとても汚らわしいものに思えてくるのですよ、男の子は。

とても難しいんです。

第2の思春期がやってきました。いえ、思秋期でしょうか。

ちょろちょろ流れる小川のような変化が身体に訪れるこの時期。気がつけばおなかが出ていて、食べるものも変わってくる。公と私の分かれ目が弱くなり、無遠慮な言葉でなじられる。

しかし思秋期は、時の流れで変わり行くものとしたら、それは思春期となんら変わりは無いものなのです。

無遠慮な一言で傷つくおっさんもいるかも知れません。気をつけてくださいねお母さん。

ちなみに私は、おっさんであることに全く抵抗はありません。ええ、本当です。

私は只、カルビとの愛を取り戻したいだけなのです。

それはかなわぬ思いなのか。

ロースが優しく微笑んでます。

by biritake | 2008-04-12 00:37  

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