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本気になれば泣けるんです

しらけ鳥世代なんです。ドリフで志村がしらけ鳥をやっていたとき、学校で大流行しました。
シーンという言葉が流行りだしたのもその頃でした。惨めだったりしらけたり。今思えば後ろ向きな世の中にいたものです。高度成長で走り続けた人たちはが、しらけ鳥で立ち止まり、もっと楽な方法はないかとバブルを見つけ、はじけたとたん現実におびえ出した。そんな感じですか。そんなしらけだったり、人の足を引っ張ったり、出る杭を打ったりなんざは、この国の十八番です。理想を掲げてもしょうがないそうなんだから。その中でどれだけ本気になれるか。今回は役者達の心のそこに眠っている、本気で取り組むハートを呼び起こす為に時間をかけました。足を引っ張られる事も、打たれることも怖くてしょうがありません。誰でもそうです。仕方ないんですそういう遺伝子が我々の中にあるのだから。でも勇気をもって出る杭になったとき、地中から頭を出した時何が見えるのか、希望なのか絶望なのか、それはわかりません。頭を出したとたん、巨大な鷹にわしづかみにされ(鷹にわしづかみというのだろうか?)地上高く連れ去られたと思ったらおもむろに叩き落されるかもしれません。それはわかりません。だから僕達は情報を交し合います。外はどうやらいい世界らしいぞ。いいや俺が聞いたことによると出て行った奴らは皆死んだらしい。本当かどうなのか、よしスコープを出してみよう。見える見える、よくわからんがどうも普通らしい。出てみるか?辞めとけ、鷹に摘み上げられるのが落ちだ。きっとろくな事がない。しかし知りたいどうなっているのか。スコープで見える現実で充分だろ、わざわざ出る事はない。もっとたかくまで伸びるスコープを作ろうそうしよう。なるほどね、フムフム。鷹がいる。やっぱり。だから辞めたほうがいいんだ。歩いていく奴もいる、鷹に連れてかれたぞホラな、やっぱり。あ、鷹を叩き落した奴がいる。鷹に勝ちやがった。あいつは運が良かっただけさ、きっといつかやられる、まあ見ててみろ。やられるがいい。
これからのジャムジャムは地中を出て、未開の地を歩く為に日々苦しい練習を積み上げていきます。もうひねた笑顔は見せません。真っ二つに折ったスコープを天高く放り投げ、おびえた目をこすりながら、這い進みます。そうすれば本気で泣ける日が来るはずだから。

by biritake | 2004-10-13 00:43  

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